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<<   作成日時 : 2010/01/10 14:43   >>

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詩は好きなのですが、正しく理解できているのか自信はありません。特に現代詩においては難解なものが多くて近寄りがたいように思えます。難解というよりは、あちらさんが近寄るのを拒否しているようで、小さな後姿しか見せてくれないように思えるのです。輪郭がボンヤリと判るくらいの距離に立っていて、近寄ればくるりと背中を見せてしまう。「がさつなアンタにはわかるはずないよね」とか「繊細さのかけらもないおおざっぱな女」といわれているようで悲しくなります。

リチャード・ブローティガンの詩は平易な言葉で子どもっぽくて、その幼稚さが痛々しくいらいらすることもあるけれど、少なくとも後姿だけを見せることはないと思います。言葉は読み手によって変化するものなのですが、それは自分自身の変化の結果であって、それを真後ろで背後霊みたいに見守っているような気がするのです。

ブローティガンの詩は平易な言葉とともに短いのが特徴です。たとえば「死につつあるきみが最後に思いうかべるのが、溶けたアイスクリームだとしたら」というタイトルの詩は、「そうだな、そういうのが人生かもな」という二行でできています。

また「8ミリメーター」「88個の詩」のように、タイトルだけあって、本文のない作品もあります。こういう「詩」は、ちょっとした洒落として、作者のセンスを楽しめばいいのだと思うのですが、その発想自体は、作曲家ジョン・ケージの、ピアノの前に座った演奏家がピアノを全く弾かないという作品「4分33秒」に似ています。

自分が所有できる言葉が並んだ詩、それが私の好きな詩です。でも、それは私が言葉というものをあまり信じていないということでもあるし、なによりも理解力の不足が問われることなのでしょう。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
NAGAさん

「リチャード・ブローティガンの詩」とあっても、その詩人が何国人かも知りません。英語で書かれた詩でしょうか。日本語の詩でさえ、難解ですのに、まして外国人の詩なんて、理解不可能です。翻訳では詩の韻律も、消失するでしょうし・・。若い時代は、皆、詩人だといいますが、高齢者と詩は結び付きませんね。まさに「散文化」してしまいました。
shuttle
2010/01/11 16:37
shuttleさん。「ヒッピーの元祖」などともいわれますから正統派ではないのでしょうね。ただ単に難解な言葉への反動とも思えます。俳句なども外国で翻訳されると不自然ですね。「かわず飛び込む水の音」というのも蛙は一匹なのか、集団なのか、単体と複数を区別しなければならない言語圏では複雑な問題になってしまいますね。
NAGA
2010/01/12 13:35
NAGAさん ご無沙汰しました。
かわずの数にとらわれる人には、俳句の理解はできても感得は難しいでしょう。
あわぞう
2010/01/13 11:03
あわぞうさん。こんにちは!

 古池や かわずポチャンと水の音(飛び込み選手権覇者)

 古池や かわずドボンと水の音(えび型捻り飛び込み)

 古池や バチャボチャピチャと 水の音(蛙集団飛び込み) 

  
NAGA
2010/01/13 15:56

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