そちらさま・こちらさま

アクセスカウンタ

zoom RSS 漱石

<<   作成日時 : 2010/02/12 17:06   >>

トラックバック 0 / コメント 4

昔、中国に孫楚(そんそ)という男がいました。かなり厭世的な性格で「俗人どもの顔など見たくもない。これからは自然だけを友として暮らす。清い渓流の水で口をすすぎ、石を枕にして暮らすのだ」と宣言しようとしました。ところがあわてものであったため「石で口をすすぎ、渓流を枕にする」と言い間違えてしまいました。

周囲に笑われて間違いだったというのが口惜しく「断じて間違いではない。石で口をすすぐのは、歯を磨くためだ。流れに枕するのは、くだらないことを聞いた耳を清めるためだ」と言い張って改めようとはしませんでした。

さて、後世この話に感激したのが夏目漱石でした。自らを「漱石」として、石で歯を磨き続けたようです。間違いを認めない、負けず嫌いなところがあったのでしょうか。「流れに漱ぎ、石に枕す=そうりゅうちんせき」ではちっともおかしくありませんものね。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
NAGAさん

漱石先生は、大文学者ですが、神経質であり、偏屈でもあったようです。この逸話からペンネームを貰ってくる事でも分かります。しかし、多くの弟子に慕われていますから、根は「善人」だったんでしょうね。私は,いち時期、漱石先生の作品に、どっぷり浸かっていました。「人間と言う生き物」を考えるのに、最適だったのです。
shuttle
2010/02/12 21:03
さてわが身はと考えました。漱泥枕靄ぐらいのところ。
あわぞう
2010/02/13 08:04
shuttleさん。漱石先生のお孫さんですか、夏目房之介さんの文章には時々出会います。漫画家ではなく漫画評論家と名乗っておられますが、そんな職業があるんですね。お父さまは音楽家(バイオリン)だそうですけど、やはり秀でたものをお持ちなのでしょう。偉大な人が身内ですと凡人にはわからない苦労もあるかもしれませんね。
NAGA
2010/02/14 16:48
あわぞうさん。え!「靄」は「もや」ですか。「わきあいあい」の「あい」ですね。なごやかな気分が満ち溢れていますね。
NAGA
2010/02/14 16:54

コメントする help

ニックネーム
本 文
漱石 そちらさま・こちらさま/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる