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zoom RSS 異風堂々

<<   作成日時 : 2010/11/13 14:30   >>

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早く死にたいとは思いませんけど、それほど長生きしたいとも思いません。身体も丈夫で悩みごともなく、平穏に暮らしていますので、そんなことがいえるのかもしれませんが、身内の年寄りは元気溌剌、こんな状態では私どものほうが先に往生するのではないかと本気で心配しています。年長者を先に送るのが礼儀というものでしょうが。

人間、年をとると無駄なことを考えるようになります。考古学者の網干善教(あぼしよしのり)さんは関係のある大学で「親鸞と尺八」という卒業論文を目にしました。このタイトルにはおおいに意外性がありますが、そもそも尺八は仏教と深く結びついていますから(網笠姿の浪人が吹く尺八とか)、論文をどう展開するか興味をそそられました。

まず尺八の起源、東西の楽器との比較、時代や社会との関連性などが分析され、親鸞についても文献を消化し海外における親鸞思想にも言及し非のうちどころのない学問的論文として完成されていたのです。で、論文の結論は「両者を徹底的に比較検討した結果、つぎのような結論がみちびきだされた。すなわち、尺八と親鸞には全く関係がない

こういうのを開いた口がふさがらないとでもいうのでしょうか。無駄なことでも真剣に考え、意表をつくような結論を導き出して世間の皆さまを驚かせたら、さぞや楽しいことでしょうね。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
> 「両者を徹底的に比較検討した結果、つぎのような結論がみちびきだされた。すなわち、尺八と親鸞には全く関係がない」
関係のなさそうなことを選んで比較検討すれば、関係がないという結論は容易に出ます。
関係のありそうなことを選んで関係がないことを確かめるほうが、難しくて面白そうです。
あわぞう
2010/11/14 10:06
あわぞうさん。親鸞と尺八と並べられますと、私はとっても関係ありそうに思えたんですね。思わず「お、面白そう!」と身を乗り出したほどです。で、あまりのあっけなさに力が抜けました。期待を持たせるのも大切な要素なんですねぇ。
NAGA
2010/11/14 12:42
NAGAさん

この学生さんは、面白い卒論で教授の目を奪おうとしたんですね。結論はともかく、良い成績を得たことでしょう。そこで、思い出しました。私は嘗て「漱石の偉大さ」について小論を書きましたが、それを批評した僚友が、「当たり前の事が書いてある」と言いました。「漱石の偉大さは、改めて言うまでもない。そういいながら、くだらない箇所を見つけて批判したほうが良い」と言う意見でした。論文とは、そういう一面もあるのですね。
shuttle
2010/11/14 14:37
shuttleさん。夏目漱石のくだらない箇所など見つけたくても見つけることは困難だと思います。明治の「文豪」で「漱石山脈」を築いた偉人ですもの。ただ「意地を通せば窮屈で、とかくこの世は住みにくい。どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生まれて、画ができる」(草枕)この偏屈さが魅力的です。
NAGA
2010/11/14 16:18

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