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zoom RSS 山おろし

<<   作成日時 : 2011/01/31 14:05   >>

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中原中也は「生ひたちの歌」で、「幼児期 私の上に降る雪は 真綿(まわた)のやうでありました。少年時 私の上に降る雪は 霙(みぞれ)のやうでありました。 十七〜十九 私の上に降る雪は 霰(あられ)のやうに散りました。 二十〜二十二 私の上に降る雪は 雹(ひょう)であるかと思はれた。 二十三 私の上に降る雪は ひどい吹雪とみえました。 二十四 私の上に降る雪は いとしめやかになりました・・・」とうたっています。

晩年、「私の上に降る雪に いとねんごろに感謝して、神様に長生きしたいと祈りました」とあるのは、その短い生涯を思えば寂しいことです。幼児期に経験した自然現象は雪や雨や風さえも、やさしく穏やかに思い出されるのはなぜでしょう。太郎を眠らせ太郎の屋根に、次郎を眠らせ次郎の屋根に雪はふりつむ(三好達治)のですが、「眠らせ」に、あどけない幼児の寝顔が想われます。

雪に憧れに近い気持ちを持つのは雪に接する機会が少ないからでしょう。そんな私の過ぎし日を、年中吹いている風に例えてみます。「幼児期=そよ風 少女の頃=緑風 反抗期=すきま風 乙女の頃=涼風 新婚の頃=偏西風 子育ての頃=空っ風 子離れの頃=野分 年金生活=木枯らし」参考までに擬音語を記します。「そよそよ、ざわざわ、ひゅうひゅう、さわさわ、びゅうびゅう、ぴゅうぴゅう、ざあざあ、ごうごう」 

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
NAGAさん

さすが詩人のNAGAさん、中原中也の雪になぞらえて、年齢別の風の感じ方を、記されましたねえ。大体は納得!但し新婚の頃、偏西風、びゅうびゅう、は不可解です。ご主人様が、浮気風にでも吹かれたのでしょうか。現在の年金生活は、なるほど「木枯らし」ですね。ごうごうというより、私の場合、ひゅるひゅるでしょうか。か細い響きです。
shuttle
2011/01/31 18:48
shuttleさん。結婚当初は月給が3〜4万円の貧しい暮らしでした。それが5年ほど後、所得倍増政策で毎年、2〜3万円昇給して、もう怖いものなしでした。所得が上がるということは物価も上がるということですが、そこまで思いが至らない愚かな若者だったんですね!
なりゆきで結婚した私たちは何かが不安で、いつも上空を偏西風が吹いているように感じたのだと思います。
NAGA
2011/02/01 14:19

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