『七夕豪雨』は昭和49年7月、台風8号が梅雨前線を刺激し静岡県下に大雨を降らせました。特に静岡市内は日雨量508ミリという未曾有の豪雨に見舞われ死者23人という大災害を引き起こしたのです。 梅雨前線の影響で6月27日頃から雨の日が多く、静岡市では6月28日、7月2日には1日に50mm以上の雨が降り、更に4日から5日には100mmを超す大雨が降っていました。さらに東シナ海を北東進した台風第8号が、7日になると対馬海峡を通り朝鮮半島南部へ進みます。 梅雨前線は日本海から北陸を通り愛知県から遠州灘沖をへて更に東南東へ延びていました。午前中から静岡県西部では雨が降り始めていたのですが、7日14時の名古屋レーダーでは強い雨雲の一部が静岡と愛知の県境に現れ始め、15時頃から静岡県西部で雨足が強くなり、所々で1時間に10mmを超すようになります。 名古屋レーダーで18時頃から強い雨雲が静岡県西部に移動し、これと同時に19時までの1時間に佐久間町で34mm、天竜市の熊で54mmと非常に強い雨が降り始めました。(現浜松市) 夫の実家はかなり離れた南部になりますが、その昔、金原明善が治水のために施した「金原用水」が脇を流れています。用水の堤防に植えられた竹林が崩れ、行き場を失った水が住宅地に流れ込みました。 知らせを受けて駆けつけた時、目に映ったのは信じられないような光景でした。畳も家具も泥水に浸かってまだ水の深さは1mほどもありました。泥水といっても油がギラギラ浮いていて、当時まだ下水道が完備されていませんでしたから、下肥などが流されていたのでしょう。一刻も早く消毒しなければと気を揉んだことを思い出します。 |
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内 容 | ニックネーム/日時 |
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NAGAさん |
shuttle 2011/07/09 15:22 |
shuttleさん。「浸水」は話には聞いていましたけど、あれほど酷いとは思いませんでした。想像では綺麗なただの水に浸かるだけだと思いますから。津波に流された人が油と泥を飲んだといってましたが、なにもかも流されて来るのですから大変なことですね。 |
NAGA 2011/07/10 13:28 |
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