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zoom RSS 待ちぼうけ

<<   作成日時 : 2011/01/14 14:59   >>

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北原白秋の「待ちぼうけ」は大正14年「子どもの村」に発表されました。作曲は山田耕筰、昔から伝わる日本の歌だと思っていましたが、中国の思想書である『韓非子』の中にある説話「守株待兔」(しゅしゅたいと)から引用されたものだそうです。説話の内容は、「待ちぼうけ」の歌詞が忠実に表現していると思います。

昔、宋に、稲作をする農民がいました。彼の田んぼの四隅には切り株があって、ある日そこにうさぎがぶつかり、首の骨を折って死んでしまいます。農民は喜んで、次の日からは鍬を捨て、またうさぎが来るだろうと待つようになりました。しかしうさぎは二度と現れず、そのために田は荒れ、農民は国の笑いものになったというお話です。

守株(しゅしゅ)とは、古い習慣に確執し、全く進歩がないこと。また、臨機応変の能力がないことを指しています。韓非はこの説話を、古の聖人の行ったような徳治を引き継いで行うべきだという主張を批判して、「昔の統治方法をそのまま用いるのではなく、時代に合わせて変えるべきだ」という意味で用いたとされています。

統治に限らず些細な日常の暮らしでも「守株」は健在です。改めたほうが良いと思いながらも、見て見ぬふりを決め込むのは老いの兆候か、気力も体力も情熱も失われたということでしょうか。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
NAGAさん

産業界などは、技術刷新で、日進月歩のテンポで、古いものをかなぐり捨てて行きます。そうしないと生き残れないです。しかし、政治の世界とか、社会現象などでは「守旧」派と言うのがあって、伝統を重視し、ひたすら過去を礼賛するのが、大事なこととなっています。日本で言うと大相撲とか歌舞伎の世界でしょうか。それと日本の政界、「親分、子分」が存在し、まるでヤクザの世界みたいですよね。
shuttle
2011/01/15 15:24
我が自治会の会長は新しいことを取り入れることを極端に恐れ、いろいろ進言しても「わかりました」と返事はするけれど実行に移したことはありません。これからは「まちぼうけ会長」と呼ぶことにします。
Dorian
2011/01/15 18:11
shuttleさん。古き良き物は確かにありますけど、二言目には「昔は良かった」ということではいけませんね。何でも自分の思い通りになった頃は世界は輝いていて、そんな絶頂期を懐かしがって、いたずらに美化しているということもあります。現在との違いを冷静に見極めることが大切だと思います。
NAGA
2011/01/17 14:39
Dorianさん。います、います。そういう人!周囲を取り巻いている連中も変化を好みませんので、毎年毎年同じことを繰り返しています。そしてちょっとでも違うことをすると「オラの時はそうじゃなかった」と突付かれるのです。役が回ってきたらとにかく平穏無事に終わることだけ願っているんですね。
NAGA
2011/01/17 14:46

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