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zoom RSS 寒い朝

<<   作成日時 : 2011/02/21 16:43   >>

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車に乗ってエンジンをかけたらラジオから懐かしい曲が流れてきました。かなり昔、吉永小百合さんとマヒナスターズというグループが歌った「寒い朝」という歌です。出だしが「北風吹きぬく〜」というものですが、この「吹きぬく」が私は気に入りませんでした。そんな言葉があるのか「吹き抜ける」の間違いではないかと思っていたのです。

先日同じように感じた人がいると知って少し安心しました。彼は疑問を解決するために、あらゆる辞書を調べたそうですが、ほとんどの辞書に記載はなく、ただ一つ『精選版日本国語大辞典』に載っていたというのです。

「ふきぬく」=(1)風が激しく吹きつけて、木や物を吹き倒すこと。この用例は『平家物語』(13世紀前半)だそうです。(2)金貨に混じっている銀、銀貨に混じっている銅を抜き取って、貨幣を純化すること。この用例は『政談』で、1727年頃ということになります。

「寒い朝」における「吹きぬく」が(1)の意味であることは間違いありませんが、「口語」ではなく「文語」なのですね。歌詞全体は口語調ですが、なぜ冒頭部分だけ文語なのでしょう。そんな歌は数多くあるのかもしれませんけど。
「緑の髪にかざして」という部分もありますが、「緑の黒髪」ではなくて「緑の髪」でいいのでしょうか。「かざす」は「翳す」=「頭の上に差し掛けておおう」と思い勝ちですが「挿頭す」のほうで「飾り物を髪や冠に挿す」という「かんざし」の原型かと思います。作詞とは難しいものですね、私が知識不足なだけかもしれませんが。佐伯孝夫さん作詞、吉田正さん作曲だそうです。

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
NAGAさん

歌謡曲の歌詞は、一流の詩人が書くのでしょうが、文法的に見ると、間違いなどもあるのでしょうね。「北風吹きぬく〜」は「吹き抜ける」が、勿論正しいでしょう。口語ですから・・。それでは「詩的」にならないとお考えになったのでしょう。破格の方が良い場合がありますし・・。

「緑の髪にかざして」<「緑の黒髪」ではなくて「緑の髪」でいいのでしょうか>良いと思って使ったのでしょう。それで充分意味が通じる筈だと詩人は思ったのです。正しい日本語と言う意味からすれば、可笑しな使い方ですが、それが「詩」なんでしょうね。
shuttle
2011/02/21 20:42
正しい言葉は 間が抜ける
意味を探ると 気が抜ける
あわぞう
2011/02/22 08:37
shuttleさん。大衆的な歌詞が書けるということこそが偉大な作詞家の証しなのでしょうね。つまらない理屈を並べて失礼いたしました。全文語調の「すずかけの径」は大好きです。←古過ぎる!
NAGA
2011/02/22 13:29
あわぞうさん、こんにちは。

正しい言葉は 間が抜ける 
意味を探ると気が抜ける
抜けた拍子に 腰を打つ
NAGA
2011/02/22 13:38
布施明の歌「シクラメンのかほり」で、「真綿色した シクラメンほど すがしいものはない〜♪」と歌っていますが、「すがしい」って言葉はありますか?清々しいの短縮形なんでしょうがいつも気になっています。
Dorian
2011/02/23 13:35
Dorianさん。そうなんですよねぇ。私もいつも違和感を持って聞いてます。意味は通じますけど一般的には「清清しい」ですものね。「清しい」と書いて「すがしい」と読ませるのは無理があるのではないですか、「きよい」「きよし」ですよね。でもヒットしたおかげでかなり普及したんじゃないかと思います。
先日ラジオで小椋桂さんが「作詞は言葉の寄せ集め。綺麗な言葉を集めて散りばめるだけ」といってました。「淋しささえもおきざりにして愛がいつのまにか歩き始めました」という所がありますが、なぜ「淋しさ」なのか。「疲れを知らない子どものように時が二人を追い越してゆく」のもどこかで聞いたことがあるようなというか、貼り付け合わせたような感じがします。綺麗な曲なんですけどねぇ。「まわたいろ」という表現も素敵です。
NAGA
2011/02/23 14:51

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